物忘れとは
人は誰でも年齢とともに脳の機能が衰え、お年相応の自然な物忘れが見られるようになります。多くの人は60歳ごろになると記憶力に加えて判断力・適応力などに衰えが見られるようになり、脳の機能の老化が始まります。記憶力の老化が進行し、物忘れが次第に多くなるのもこの時期です。
「物忘れ」と「認知症」の違い。
加齢による普通の物忘れとは、例えば「うっかり約束した日付を忘れてしまう」「財布をどこにしまったか忘れて探している」などで、これは認知症の症状ではありません。
認知症の症状による物忘れとは「約束したことを覚えていない」「財布をしまったことを忘れる」といった、〝そのこと自体〟を覚えていられないことです。
認知症による物忘れを早期に発見し、生活習慣の改善や危険因子への介入を行うことにより、認知症の発症や進行を遅らせることができます。
物忘れが気になる方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。
認知症診療の流れ
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初日一般の診察を行います。高次脳機能検査(MMSE)、採血やMRIなどの検査を行います。
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初日診療後帰りに「認知症の問診表」をお持ち帰りいただきます。
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検査予約高次脳機能検査の結果、認知症が強く疑われる患者様には、SPECT検査を予約します。(SPECTは埼玉石心会病院にて行います)
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再診日各検査と問診表の結果を評価し、認知症の診断と重症度の評価を行います。
必要により、治療(主に内服)を開始します。 -
問診表について初診前にお電話をいただければ、初診日の数日前に「認知症の問診票」を取りに、当院に一度お越しいただきます。問診票をお渡しし、自宅にてご記入いただき、初診日に問診表をお預かりします。